珍場面ブログ
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低身長と性発育(3)
以前、 低身長と性発育(2) で、身長が伸びず性発育もしない2つの事例を紹介したのだけれども、そのひとつ「亜鉛欠乏」について少し掘り下げてみよう。
これは、栄養のとり方を間違えると、低身長や性発育遅延が現実に発生するということを意味する。そのくらい亜鉛不足は深刻な問題なのだ。
栄養素としての亜鉛の効用については、NHKの「ためしてガッテン(2013年2月)」でとりあげられていたようだ。
番組では最初に50年前のイランの写真を紹介した。栄養状態の悪そうな10歳程度の少年4人と博士が一緒に写った不思議な写真だが、この4人の患者は子供ではなく20歳前後の大人だという。
このあと番組では日本の高齢者の症例をあげ、体重減少や床ずれなどが亜鉛の欠乏によって発症すること、日本で実は亜鉛欠乏が蔓延しているという話題をあげていた。
亜鉛が欠乏すると味覚障害になると聞いたことはあるけど、写真のように小人症になるというのは正直ピンとこないね。食欲不振、床ずれなども発症するようだが、50年前に提起された大切な問題がもうひとつある。前回紹介したページに50年前のイランの写真があるので、もう一度見てほしい。
The Role of Zinc in Human Biology
そもそもなぜ患者が裸で一列に並んでいるのか。比較して背が低いことを見せるだけなら服を脱ぐ必要はない。患者を人間扱いしてないとかいうことでもない。これは体格を見せると同時に未発達の性器を見せる意図がある。この病気にかかった人は、全員がおちんちんは子供並みで毛も生えてないことを並んで示しているのだ。テレビでは性器の話題が出しにくいので身長の話題にとどまったかもしれないが、この患者の写真を発表したプラサド博士は、身長や体重の変化と同時に性器の変化についても報告している。
番組では、イランの患者に亜鉛を与えたところ、すくすく成長したので亜鉛欠乏症がイランではじめて発見されたと説明する。しかし詳細を調べるとそんなに簡単な経過じゃなかったことがわかる。亜鉛欠乏症の病状を示してくれた4人のイランの患者には、実際には亜鉛は与えられてないし、全員がその後の成長を果たしたわけでもないようだ。
以下が原書となる論文だ。
Syndrome of Iron Deficiency Anemia, Hepatosplenomegaly, Hypogonadism, Dwarfism and Geophagia
キーワードは、鉄欠乏性貧血、肝脾腫、性腺機能低下症、小人症、土食症となっている。外見は子供みたいに背が低く、おちんちんは小さい、そしてぽっこりお腹が特徴だ。
論文を読み解くとこういうことになる。イランで診察した患者は11人、そのうち8人に対して鉄サプリで実験を行った。貧血と肝脾腫については改善があったが、身長と性器の変化ははっきりしない。患者の1人は16週で睾丸が膨らみ毛も生えてきた。写真でいえば左から2番目の18歳の患者だ。また、鉄サプリの実験後、数ヶ月後に勃起や射精を経験できた人がほかに3人いたというが、残りの4人についてはその後も性機能は発現しなかった。
その後患者は2人増えて全部で13人となり、最初の実験から6年後に追跡調査が行われていた。18歳で実験に参加し、実験中に毛が生えた患者(4人の写真の左から2番目)は、その後食事にも気をつけているようで、性機能は正常だった。24歳の時点で身長は165cm、陰茎は11cm、睾丸は長径5cmと具体的に報告されていた。一方、4人の写真の一番右の人は第一号患者で、鉄サプリの実験後8ヶ月でいったん射精できたと報告されていたが、その後も毛が生えてくることはなく、子供のような体格のまま亡くなっていたようだ。6年後に調査できたのは7人で、大人の性器だったのは最初の1人を含む3人、それ以外は6年たっても身長はあまり伸びないし毛も生えていなかった。ちょっとかわいそうな気もするが、実験をしながら原因の確認をしている過程のことである。
その後、亜鉛を使った実験が行われるのは、イランではなくエジプトだった。エジプトにも同様の小人症の人たちがいたのだ。このあたりの話は次回にまわそう。
これは、栄養のとり方を間違えると、低身長や性発育遅延が現実に発生するということを意味する。そのくらい亜鉛不足は深刻な問題なのだ。
栄養素としての亜鉛の効用については、NHKの「ためしてガッテン(2013年2月)」でとりあげられていたようだ。
番組では最初に50年前のイランの写真を紹介した。栄養状態の悪そうな10歳程度の少年4人と博士が一緒に写った不思議な写真だが、この4人の患者は子供ではなく20歳前後の大人だという。
このあと番組では日本の高齢者の症例をあげ、体重減少や床ずれなどが亜鉛の欠乏によって発症すること、日本で実は亜鉛欠乏が蔓延しているという話題をあげていた。
亜鉛が欠乏すると味覚障害になると聞いたことはあるけど、写真のように小人症になるというのは正直ピンとこないね。食欲不振、床ずれなども発症するようだが、50年前に提起された大切な問題がもうひとつある。前回紹介したページに50年前のイランの写真があるので、もう一度見てほしい。
The Role of Zinc in Human Biology
そもそもなぜ患者が裸で一列に並んでいるのか。比較して背が低いことを見せるだけなら服を脱ぐ必要はない。患者を人間扱いしてないとかいうことでもない。これは体格を見せると同時に未発達の性器を見せる意図がある。この病気にかかった人は、全員がおちんちんは子供並みで毛も生えてないことを並んで示しているのだ。テレビでは性器の話題が出しにくいので身長の話題にとどまったかもしれないが、この患者の写真を発表したプラサド博士は、身長や体重の変化と同時に性器の変化についても報告している。
番組では、イランの患者に亜鉛を与えたところ、すくすく成長したので亜鉛欠乏症がイランではじめて発見されたと説明する。しかし詳細を調べるとそんなに簡単な経過じゃなかったことがわかる。亜鉛欠乏症の病状を示してくれた4人のイランの患者には、実際には亜鉛は与えられてないし、全員がその後の成長を果たしたわけでもないようだ。
以下が原書となる論文だ。
Syndrome of Iron Deficiency Anemia, Hepatosplenomegaly, Hypogonadism, Dwarfism and Geophagia
キーワードは、鉄欠乏性貧血、肝脾腫、性腺機能低下症、小人症、土食症となっている。外見は子供みたいに背が低く、おちんちんは小さい、そしてぽっこりお腹が特徴だ。
論文を読み解くとこういうことになる。イランで診察した患者は11人、そのうち8人に対して鉄サプリで実験を行った。貧血と肝脾腫については改善があったが、身長と性器の変化ははっきりしない。患者の1人は16週で睾丸が膨らみ毛も生えてきた。写真でいえば左から2番目の18歳の患者だ。また、鉄サプリの実験後、数ヶ月後に勃起や射精を経験できた人がほかに3人いたというが、残りの4人についてはその後も性機能は発現しなかった。
その後患者は2人増えて全部で13人となり、最初の実験から6年後に追跡調査が行われていた。18歳で実験に参加し、実験中に毛が生えた患者(4人の写真の左から2番目)は、その後食事にも気をつけているようで、性機能は正常だった。24歳の時点で身長は165cm、陰茎は11cm、睾丸は長径5cmと具体的に報告されていた。一方、4人の写真の一番右の人は第一号患者で、鉄サプリの実験後8ヶ月でいったん射精できたと報告されていたが、その後も毛が生えてくることはなく、子供のような体格のまま亡くなっていたようだ。6年後に調査できたのは7人で、大人の性器だったのは最初の1人を含む3人、それ以外は6年たっても身長はあまり伸びないし毛も生えていなかった。ちょっとかわいそうな気もするが、実験をしながら原因の確認をしている過程のことである。
その後、亜鉛を使った実験が行われるのは、イランではなくエジプトだった。エジプトにも同様の小人症の人たちがいたのだ。このあたりの話は次回にまわそう。
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