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「すばらしい世界旅行」 のすばらしい場面

TV番組
01 /02 2008
「すばらしい世界旅行」が残したフィルムの数々が、歴史上大変価値のあるものであることは言うまでもないが、ブログの趣旨にあった場面の中で、一番印象深いものをあげておこう。

アマゾンの裸族を紹介した中にシングー川に住んでいるカマユラ族の話があった。彼らはもともと勇敢な戦士だったが、その当時は戦争はしなくなっており、代わりに隣のワウラ族との間で、模擬戦争を行っていた。実際に殺しあうのではなく、あくまでスポーツとして競技を行い、親睦を深める意図もあった。模擬戦争では武器として槍を使う。怪我をしないよう槍の先は丸めてあり、腰から上に向かって投げてはならないルールになっていた。交互に槍を相手に投げ合って、槍が当てられたら死ぬ。死んだ人数を数えて部族間の勝ち負けを決めていた。

さて、槍投げの戦いが盛り上がってくると、興奮度が高まってくる、そのときワウラ族の若者が槍を急所に受けてしまった。痛さのあまり若者が股間を押さえてうずくまってしまう。その場が騒然となり、模擬戦争は中止。本当の戦争になりかねない空気になる。それを族長が努力して、なんとか混乱を鎮めたのである。

急所を負傷した若者は横たえられ、部族のみんなが若者を囲んで悲しそうに大泣きをしていた。それだけ感情表現がストレートで豊かだという感じが伝わってくる。カメラは横たわる若者の顔を見せるが、本当に苦しそうだ。はたして、負傷した部分は大丈夫なのかと気にしていると、カメラはそのまま下半身の方に移り、負傷した部分を大きく見せた。急所を負傷したのは若者にとっては不幸な出来事だが、おかげで珍を大写しにして放送する理由ができたことになる。この場面は再放送を含め、何度が放送で使われたと思う。その若者は、少し休んだのちし、結果的には英雄として称えられ、模擬戦争はハッピーエンドで終わった。
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