生きている人体 養老孟司
本・出版物
思春期の体を写真で確認できる本があるかと問われると、この本かな。
日本では、からだの説明をする本などは、幼児をモデルにしている場合が多い。
近代化以降、成人の裸は見せてはダメだという文化・社会を作ってきたから
表現をする際は、子供の裸を使ってからだの説明するようにしてきたからだ。
この本では、そんな回りくどいことをしておらず
説明をするのに、成熟したからだ使っているわけで、ある面正しい取り組みだ。
モデルさんは成人の男女、おそらくカップルを採用したのだろう。
このカップルは、最初から裸。もちろんからだを見せるのがモデルの役割。
一部を隠すとかするとかえっていやらしいけど、全部見せると自然な感じになる。
実はこれ、日本で作られた本ではなく
ノルウェーの本を日本語に翻訳して出版したものだ。養老先生が監訳をしてる。
養老先生は、モデルが外国人の方が有利だと書かれていた。
日本人がモデルだと、「誰が」という個人の方ばかり注目されるからだそうだ。
確かにわかる気がする。
各器官や機能の説明は成熟したからだを使っているのだが
からだを扱う本の中では、成長や老化などの変化を説明することが必要だ。
そこで、さらに二組の男女のモデルさんが採用されていた。
思春期のからだを説明するモデルさんと、老人のからだを説明するモデルさんだ。
思春期のモデルさんは、均整のとれたすばらしい体系だった。
男子は、陰茎がふっくらと膨らんでいるが、陰毛は上の方だけ生えてきている状態。
女子は、胸が少し膨らみ始めていて、陰毛はやはり上の方に生えてきている状態。
思春期を分類したタナー段階でいえば、変化の真ん中になる「3」~「4」あたりだろうか。
見せるということから言えば、とてもよく選ばれたモデルさんだった。
性器だけとか、胸だけを比較や協調してただ見せるような意図がないし
医学論文のようにからだをモノのように表現するような意図もない
全身のプロポーションがきれいに見えて、生きているからだを感じる写真だ。
養老先生が言われているとおり、こういう本を教育に使うとよいかもしれない。
ちなみに出版された本は、「日本図書館協会選定図書」認定されている。
生きている人体 養老孟司監訳 1996年・時空出版
日本では、からだの説明をする本などは、幼児をモデルにしている場合が多い。
近代化以降、成人の裸は見せてはダメだという文化・社会を作ってきたから
表現をする際は、子供の裸を使ってからだの説明するようにしてきたからだ。
この本では、そんな回りくどいことをしておらず
説明をするのに、成熟したからだ使っているわけで、ある面正しい取り組みだ。
モデルさんは成人の男女、おそらくカップルを採用したのだろう。
このカップルは、最初から裸。もちろんからだを見せるのがモデルの役割。
一部を隠すとかするとかえっていやらしいけど、全部見せると自然な感じになる。
実はこれ、日本で作られた本ではなく
ノルウェーの本を日本語に翻訳して出版したものだ。養老先生が監訳をしてる。
養老先生は、モデルが外国人の方が有利だと書かれていた。
日本人がモデルだと、「誰が」という個人の方ばかり注目されるからだそうだ。
確かにわかる気がする。
各器官や機能の説明は成熟したからだを使っているのだが
からだを扱う本の中では、成長や老化などの変化を説明することが必要だ。
そこで、さらに二組の男女のモデルさんが採用されていた。
思春期のからだを説明するモデルさんと、老人のからだを説明するモデルさんだ。
思春期のモデルさんは、均整のとれたすばらしい体系だった。
男子は、陰茎がふっくらと膨らんでいるが、陰毛は上の方だけ生えてきている状態。
女子は、胸が少し膨らみ始めていて、陰毛はやはり上の方に生えてきている状態。
思春期を分類したタナー段階でいえば、変化の真ん中になる「3」~「4」あたりだろうか。
見せるということから言えば、とてもよく選ばれたモデルさんだった。
性器だけとか、胸だけを比較や協調してただ見せるような意図がないし
医学論文のようにからだをモノのように表現するような意図もない
全身のプロポーションがきれいに見えて、生きているからだを感じる写真だ。
養老先生が言われているとおり、こういう本を教育に使うとよいかもしれない。
ちなみに出版された本は、「日本図書館協会選定図書」認定されている。
生きている人体 養老孟司監訳 1996年・時空出版
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